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平成28年度 事業報告書(別紙)

社会福祉法人 晃宝会(28年度)

 平成28年度の事業計画においては、価値観や個性の違うお一人おひとりに尊厳の念を持ち、個人を大切にすることを具体化し展開していくこと、そして地域と共に歩み責任を果たし、社会全体が明るくより良い方向に向かう様努力すること、地域の期待に応えるための心と知恵と技を持ち、実践を積み重ねた高い専門性を発揮、自信を持って力を発揮すること、そして「その人を孤独にしないこと」を実践していく計画としました。

 平成28年度は、あじさい園の20周年、あじさい園宝の1周年をそれぞれ4月に迎えて始まりました。施設・在宅事業運営については、各事業所において目標を持ち、日々成長を続けて参りました。組織として人として、ご利用者にどう寄り添うか、ご利用者・ご家族・地域の方との信頼関係を築き継続するために、一瞬一瞬の積み重ね、一日一日の、また季節ごとの積み重ね…と意識し実践できたのではないかと思います。

 後期高齢者増加、認知症高齢者増加、介護人材減少、社会保障費削減と厳しい現実の中、老人福祉も大きな転換期を迎えています。共生社会の実現に向け、社会福祉法人晃宝会としてのさらなる地域貢献とは何かを計画を練り、行動に移すことに力を注ぎました。

 すなわち地域に伝わってきた共生の力を発揮して、地域ぐるみの対策を行い、共生社会を地域で手作りすること(我が事・丸ごと)が求められています。それが、将来の私たちの子孫に明るい未来を引き継ぐ唯一の方法であると思います。

 そこで、晃宝会としましては、施設運営の充実と、地域包括ケアシステムの構築(共生社会の実現)を車の両輪とし、平成28年度はその準備段階とし、平成29年4月からの小さな一歩であるオレンジカフェ『すいもん』へと繋げる事が出来ました。「社会参加こそが介護予防」をカフェ『すいもん』で実践し、地域包括ケアシステムの構築の一助となりますよう努めてまいります。

 ソフト面では、雇用管理・人材育成を目標に外部講師を施設に招き、施設内研修を行いました。青木慶子氏による福祉における接遇マナー研修を2回、片山賢志弁護士による介護事故の法律理解・リスクマネジメント・民事・行政・刑事上の責任についての研修、社会福祉士片山美恵子氏による不適切ケア・高齢者虐待防止法、小泉隆志弁護士による成年後見制度の理解についての研修を2回行いました。

 経営体制の強化として、社会福祉法人専門税理士谷野芳枝氏らによるコスト感覚の共有、内部管理体制強化、透明性向上、会計基準省令についての研修を行い、理事会、評議員会においても経営体制の強化、定款変更、社会福祉法改正について専門家による研修も行い、学びを深めました。

 口腔ケアについては、奈良県老人福祉施設協議会の研修講師として、法人の歯科医師・歯科衛生士が赴き、あじさい園の口腔ケアのノウハウを県内の他事業所への伝達も継続して行いました。

 ハード面では、特別養護老人ホーム、ショートステイ、デイサービスで、手動操作していた介護ベッド74台をパラマウント社製の電動リモートコントロールベッドに入れ替えました。また、腰痛予防、介護負担軽減を目的にロボットスーツ “HAL”の導入を行いました。

 その他に、ご利用者の安心安全の確保及び、地域の安全、防犯の為に防犯監視カメラを2ケ所と録画装置を設置しました。

 次年度のさらなる発展と事業運営の内容充実に繋がるよう努めました。

※別紙1参照(環境改善の報告) P.21

理事長 松村 圭祐

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特別養護老人ホーム あじさい園

法人目標 『あいうえお介護』について

「あせらさない」
 ・あせらないように心がけているつもりでも時間がなく職員の慌ただしい雰囲気がご利用者に伝わり、精神的な負担を与えているのではないかと反省が残る点もありますが、目配り・気配り・心配りを意識して相手の気持ちになり、相手の立場になって考え行動できるように努めました。
「いじめない」 
 ・ご利用者の生活の質向上のため、職員が自信と誇りをもって対応し、ご利用者もご家族も満足し、安心して頂ける様に努めました。家庭の中にいじめがない様に施設生活の中でもありませんでした。
 「うんとやさしく」 
 ・忙しい時や人員配置に余裕のない時は、難しい事もありましたが、ご利用者の気持ちに寄り添い、親身に優しく対応できるよう、努めました。
「えがおで」  
 ・笑顔で対応すると、ご利用者も笑顔で答えて下さいます。職員の気持ちに余裕がない時も、笑顔を意識することで優しく親身な対応を心がけるように努めました。 
 「おこらない」 
 ・職員自身が焦りを自覚した時には、一呼吸おいてから、ご利用者様と接するように努めました。

パーソンセンタードケアのために

 ・日々時間に追われる毎日で必要最低限の介護(排泄・食事・入浴)介助を行っているだけのように感じてしまい、今日一日ご利用者に寄り添う介護が出来ていたのか反省させられる日も少なくはなかったように思います。そういった中で、お一人りおひとりに向き合うことが大切なのは心では理解していますが、業務の流れの中でおろそかになる場合があります。その時には、いつもの声掛けやスキンシップに優しさや思いやりを乗せていくことで、ご利用者ファーストを意識して接するよう努めました。また、ご利用者の要望に対して、ささやかなことからでも叶えることができるよう、柔軟に検討しお応えできるように努めました。

過ごしやすい空間に

・清掃や整理整頓の面で至らない部分が目立ち、ご指摘を受ける事もありましたが、年明けからは清掃を担当する用務職員入職により、清潔感のある居室環境が作れるようになりました。
・居室や食堂の換気を励行し、気持ちのよい自然の風を通しました。ご利用者・職員ともにリフレッシュすることができ、感染症対策にもつながりました。

『職員』という環境を整えるために

・外部専門家講師派遣の研修にて、接遇・虐待防止・権利擁護等についての研修を受講しました。また、現任研修にて職員のスキルアップを図ることができました。
・ご利用者様の気持ちに職員一人一人が早く気づき、やさしい言葉かけを徹底するように努めました。
・身だしなみについては、男性職員は昨年同様にシャツをズボンの中に入れだらしなくならないように気をつけました。女性職員も長い髪を纏めるなど清潔感のある印象を与えるように努めました。

ターミナルケアについて

・今年度は、医師、看護師、ご家族、職員が連携し、6名の方の看取りをさせていただきました。 年度末時点では、看取りケアの同意を頂いた利用者が9名おられます。看取りプランの立案や月ごとのターミナルケア委員会議などで、日々変化する状況に応じた多職種と連携した協働ケアを検討し、実践しています。

口腔ケアの取り組みについて

・ご利用者の一人ひとりにあったケア方法により、口腔内の清潔保持に努めています。食後の口腔内の確認を行い、ご利用者によっては口腔ティシュにて口腔内に残った残渣物を取り除き、口腔トラブルや誤嚥防止に努めています。夕食後にはご利用者全員、歯ブラシでブラッシングを行い、うがいが出来ない方については、口腔スポンジで清潔にするなどの取り組みを行っています。入れ歯の不具合や破損等があれば、歯科衛生士と連携を取り合い、早期発見、早期治療に努めています。

安心して過ごして頂くために

【感染症対策】
・感染症委員が主体となり、スタンダード・プリコーションの重要性を職員に周知徹底し、どの職員も迅速な初期対応が出来るようにスキルアップに努めて参りました。 12月には風邪の流行により16名のご利用者が感染されましたが、他部署とカンファレンスを行い職員間で連携を取り合い、徹底した対策を講じた結果、どなたも重篤な状態に至ることなく6日間で終息する事が出来ました。
・インフルエンザ・ノロウイルス等の流行性の感染症が広がることはなく、職員全体で感染対策への意識をもって、感染源の持ち込み防止に努める事が出来ました。

【事故防止対策】
・昨年の報告では30件減少と良い傾向が見られておりましたが今回の報告では、事故総件数は、80件で昨年の報告件数71件から9件増加しました。(+12.7%)
転倒は37件で、昨年度とほぼ同件数でしたが、ずり落ちは18件(前年度3件)と大幅に増加しています。また、自発的行動による転倒等で、骨折を伴う事故は4件発生しており、特に夜間における見守り対策の重要性を感じます。
・新規ご利用者に事故が多い傾向があり、ご利用者のADLや習慣性をいち早く把握して、起こり得る行動を想定して事故防止対策を行うことが今後の課題です。

【苦情対応について】

・苦情相談受付総件数は3件で、内訳は、新任職員の紹介に関するもの2件、事故後の連絡に関するもの1件、衣類の管理に関するもの1件でした。 ご利用者に新任職員の紹介をすることを怠っていた件、ご利用者に毛玉のついた衣類を着せてしまっていた件に対する苦情については、正にご利用者ファーストの意識が欠けていたもので、多くのご利用者やご家族の気持ちを表出されているものと、重く受け止め、改善すべき課題となりました。】
・ご利用者の事故についてご家族への連絡が遅れた件に関しては、たとえその時点に相談員が不在であったとしても、ご利用者やご家族にとっては関係のない事であり、ご利用者ご家族と私達の信頼関係を保ち続けるためにも、その日の出勤者が対応できる責任感の養成と、体制づくりが大切だと感じました。】

稼働率の安定を目指して

・稼働率は、年間平均97.2%と比較的安定。上半期は、95.9%以上を保ち9月には入退所入退院なしの100%を達成しました。12月以降については、体調を崩されるご利用者が多く、看取り介護や入院の退所者があり、病院入院者が増えたことで、減少傾向の月もありましたが、95%以上を保持することができました。

経費節減を目指した取り組み

・こまめなスイッチオフと適正使用に努めました。
・洗剤等消耗品の適量発注と無駄のないように努めました。
・おむつ・パットについては、ご利用者に適した用品を使用してもらう為に委員会で話し合いを行い、各ケース担当者とも連携をとり、その方に合った用品を使用して頂くことにより、肌トラブルを防ぎ快適に過ごして頂ける様に努めました。

※別紙2参照(平成28年度事業報告書) P.22
※別紙3参照(平成28年度 年間行事報告 特養・ショートステイ) P.24
※別紙4参照(平成28年度事故状況報告書) P.25
※別紙5参照(平成28年度苦情相談対応報告書) P.29

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ショートステイ

本年度法人目標を念頭に以下の取り組みを実施致しました。

法人目標 『あいうえお介護』について

 利用者の皆様が楽しく、落ち着いて過ごして頂ける環境づくりを目指し、職員間で、ご利用者の生活の様子を把握し、情報共有することでお一人おひとりに合ったケアを提供できるように努めて参りました。毎月の会議でも利用者の情報共有を図り、職員間で連携したケアを行えるように取り組んで参りました。あせらず、丁寧に、メリハリのある行動を心掛けてまいりました。時には厳しいご指摘もあり、新たな気付きを得ることが出来ました。また、温かいお言葉も頂き、目標に対しての達成感があったのではないかと感じています。

サービス提供について

 ご自宅で独居の生活に不安がある方を積極的に受け入れることや、地域の方々の様々な要望に出来る限り応え続けることが私たちの使命であると意識し、継続的・長期的に利用していただいている方々に適切なサービスの提供が出来たと思います。しかし、長期間の利用者様が事情により急に退所された時など、稼働率の維持には反省点があると考えています。 今後は、バランスよく受け入れを行う事で、皆様に信頼され、満足して頂けるショートステイであり続けられるように努力していきたいと思います。

事故について

 今年度の事故総件数は35件報告があり、うち外傷発見は20件ありました。 ヒヤリ・ハット総件数は7件の報告がありました。  事故や、ヒヤリ・ハットに対する検証や再発防止策については、事故防止委員会で取り上げ検討し、事故の再発防止につなげています。また全体会議でも再度報告し、情報共有を図っています。

感染症について

 今年度は冬季の風邪の流行や、大きな自然災害はありませんでしたが、インフルエンザの発症があり、蔓延防止に職員が連携し努めました。また季節の変わり目等で体調を崩される利用者様の対応で、職員自身の体調管理がゆき届かず欠勤が多く見られた。 感染症対策については、新しい取り組みとして、利用前の体温測定を送迎時に行うようにし、異常の早期発見と、園に持ち込まないようにする取り組みを行っています。また事情によりやむおえない場合にも、事前に把握することにより感染を予防することが出来ると考えます。また年間を通じて、感染症委員を主体として、感染症の勉強会やスタンダード・プリコーションの重要性を職員に周知徹底し、全職員が迅速な初期対応が出来る様にスキルアップに努めて参りました。

口腔ケアの取り組みについて

夕食後は義歯を預かり、うがいと義歯のブラッシングの後に洗浄剤に浸し保管しています。夜間も義歯を外したくない方々には、夕食後に一旦義歯をブラッシングし、すぐにお返ししています。在宅では一人暮らしや自己管理が難しい方々もおられ、ショート利用中に義歯を洗っていると汚れがひどい方も居られるので、ご家族様にも口腔ケアについて認識してもらえる取り組みが必要であると考えます。

苦情・相談について

 今年度の苦情・相談受付総件数は1件でした。 面接時の説明を丁寧に行ってきたことや、ご家族様や、ご利用者様とコミュニケーションを蜜にし、要望や訴えをチームとで取り組んできた結果、苦情などを最小限にできたと思います。

※別紙6参照(平成28年度 ショートステイ年間利用稼働率) P.30
※別紙7参照(平成28年度 ショートステイ事故状況報告書)P.31
※別紙8参照(平成28年度 ショートステイ苦情相談対応報告書) P.33

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医務室

平成28年を振り返って

 法人の基本理念、運営理念を念頭に、28年度法人目標である「あいうえお介護」に取り組みました。特に、運営理念の中にある「愛し・尊敬し・尊重し・相手の立場に立つ」を常に心に置くよう心掛けました。
 業務中は、落ち着いて行動し、ご利用者様と気持ちと歩調を合わせて、加齢によるADL低下や物忘れ、認知症の周辺症状を理解し対応出来るよう努めました。 疾病の憎悪予防、感染症予防、事故防止に対して、介護職員とカンファレンス、協力し予防と早期発見、感染症の蔓延を防ぐことができました。 医務室に新しい看護師を迎え、統一した看護を提供させて頂くために、個人カルテを作成し情報収集をしやすくする改善を行いました。また、1日の振り返りやお一人おひとりに会った処置を全員で共有できるように、看護記録用紙(処置表)を作成し、活用する取り組みを行いました。

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歯科衛生士

 ほぼ全員のご利用者の口腔ケアに直接関わり、他職種へのアドバイス、歯科医師との連携により、健康な口腔環境を継続できるようチームケアを行いました。う蝕や歯周病への対応だけでなく、生活の質を大きく左右する、おいしく食べる、楽しくおしゃべりする、口の働きを維持するために大切な唾液を守ることを目標に、嚥下機能を保持するための口腔リハビリテーション(筋肉トレーニング)を、毎日多職種と連携して行いました。

 また、困難事例とされる、改善のみられない方、本人の意思の確認できない方、拒否により介入できない方、口臭のある方、口があかない方、認知症によりコミュニケーションの困難な方、服薬による唾液分泌低下の方、生活習慣病との因果関係、経管栄養の方にも歯科医師、栄養士、看護師、相談員、介護職員と連携をとり、その人らしく安心してお過ごしただけるよう努めました。又、他施設、近畿老施協、奈良県老施協等で研修会の発表や講師も務めました。

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デイサービスセンター あじさい園

法人目標 『あいうえお介護』について

 日頃から利用者様がゆったりとした気持ちで過ごせるよう職員自身が心のゆとり・笑顔・思いやりの気持ちを心掛け、対応させて頂きました。職員全員で話し合い、意見交換する場を持ち、利用者様一人ひとりの思いや考えを理解することで心が繋がる介護ができたと感じています。また、ゆっくり同じ目線で話を聴く事で信頼関係も築け、安心感ある雰囲気作りができました。定期的にサービスの向上に繋がる研修を行い、職員の意欲、技術の向上に努めました。

  ◇今年度は前年度に比べ利用者数は減少しました。前年度年間総利用者数は7387名に比べ今年度は6770名となりました。原因としましては、長年に渡りご利用頂いていた利用者様がご逝去された事や、高齢による急変や転倒により入院される方も多い年となりました。利用者様が他施設との併用も多く、利用日が不定期の方もおられ、曜日によっては利用者数の差が大きくなります。今後、様々なニーズに対応できるようサービス内容や、あらゆる面から見直すことが課題となりました。

事故報告

全20件 
≪送迎2件・転倒7件・皮膚めくれ4件・誤薬2件・その他5件・(内保険適用1件)≫

 転倒事故が多く、2件は骨折事故となっています。1件は浴槽出入り口で足を滑らせた際の転倒だった為、防止策として滑り止めシートを設置し、同時に介助方法を見直し再発防止に努め、その後浴室での事故はなくなりました。もう1件は、送迎時の利用者宅内での転倒骨折となり手術、入院になってしまいました。送迎方法の見直しと手順書を作成し、職員全員で情報を共有するようにしました。その他の事故では、見守り不足や危険予知を怠った為の事故も多く、職員の意識改革が必要と感じています。今後も研修や、業務の見直しを行い、利用者様・ご家族様に安心して頂きよりよいサービス提供が出来る体制づくりが課題となります。

利用者様の声(回答者52名)

 

・塗り絵やゲームは楽しみにしている。  
・いっぱい話がしたい。  
・体重を計ってほしい。(実施済)  
・ドライブ等のレクリエーションがあり、通園の意欲へ繋がる事を願っています。  
・生活に活気がありいい刺激になります。  
・対応が早く、スタッフ間のつながりや情報の共有がなされている。   
優しさ、正直さ、素直さを感じ、とても気持ちのいい施設さんだと思います。   安心して預けることができます。

利用者様の声を聴き、より良いサービスの提供に努める良い励みとなりました。

※別紙9参照(平成28年度行事報告) P.34
※別紙10参照(平成28年度 利用者総合計・平均稼働率) P.35
※別紙11参照(平成28年度 デイサービスアンケート) P.36

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居宅支援事業所 あじさい園

法人目標「あいうえお介護」について

 ご利用者の生活に対しての意向を常に確認しご家族、ご本人の気持ちに寄り添い、相手の立場に立って支援することを意識しました。訪問の際は笑顔で接することを心がけ、相手が話しやすい雰囲気つくりを考え、今相手が何を求めているのかを意識して支援しました。 職員一同、法人目標である「あいうえお介護」を意識し業務を遂行できたと思います。

平成28年度を振り返って

 今年度の居宅総件数は828件、月平均69件でした。 昨年度に比べ居宅件数が74件減少しています。(運営基準、一人あたりの標準担当件数は35件 昨年度は一人あたりの介護支援専門員の標準担当件数を超えていました)

  ケアハウスあじさい園の利用者様の高齢化により要介護認定者の割合が高く、総件数の20〜30%を占めるようになり、地域の居宅担当件数の減少がみられています。

  現状、要介護1、要介護2の方が多いですが、転倒による怪我や急な体調変化で早期に医療を必要とするケースや病院入院しても短期間で退院し、在宅復帰するケースも増えており、早期に各医療機関やサービス事業所、家族との連携、必要なサービスの調整など、迅速な対応を求められることが増えています。

 地域との関係づくり、つながりを強化していくため、6月に新任の介護支援専門員が入職し3名体制になりましたが僅か数ヶ月で退職してしまい、現状2名体制で対応しています。東部地域に根付いた地域包括ケアシステムの構築に向けても引き続き、運営基準を遵守した質の高いケアマネージメント業務を確保し、居宅介護支援の適切な提供が図れるよう、次につなげる課題とします。


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ケアハウス あじさい園

法人目標「あいうえお介護」について

 あいうえお介護は、介護の基本です。

 日頃より、意識的に対応することが出来ていたでしょうか?

 食事の時には、「ゆっくり食べてくださいね」と声掛けし、歩く時には、「歩行器を持って、ゆっくり気を付けて歩いてくださいね」といつも声掛けしていました。 認知症の方や難聴の方が多いので、声のトーンに気を付けて、言葉を選び、笑顔で、優しく声掛けしていました。「優しく言ってもらうと嬉しい」と言ってくださったのが印象的です。

 心にゆとりがないと、イライラして、つい強い口調になってしまいがちですが、入居者をさみしい気持ちにさせないことが大事と、一呼吸置いて笑顔で接するよう心掛けたいものです。

 これからも心を込めてコミュニケーションを図り、時折ジョークも交えながら、入居者の皆さんにも笑顔になって頂けるような接し方が必要だと思います。

※別紙12参照(平成28年度年間行事報告 ケアハウス) P.37
※別紙13参照(平成28年度 ケアハウス入居者の状況) P.38

平成28年度を振り返って

 今年度の入居者状況は、新入居者6名、退居者6名で、月平均入居者は、27名でした。また、平均年齢88.8歳、平均介護度は1.66でした。 退居者6名の内、3名の方は死亡され、3名の方は当園特養へ入所されました。 死去された方達は、皆90歳以上で、短期間の入院でお亡くなりになられました。ある方は、ご本人の希望で生命力の限界まで、ご家族の協力を得てケアハウスで生活され、天寿を全うされました。

 認知症症状の進行に伴い、BPSDが出現された方、胃を2分の1切除され食事摂取量が少なく、好みのものでさえ、徐々に摂取量が減り、高カロリー栄養ドリンクのみでの栄養摂取になられた方、インフルエンザ感染後、体力の回復が難しく介助が必要な状態となられた方、の3名の方が特養への入所となりました。 ナースコール設備の入替に伴い、ピッチ導入にて、緊急時早く対応することが出来るようになりました。

 感染症については、入居者4名、職員1名がインフルエンザに感染してしまいました。その間、訪問看護のナースや厨房の協力を得、多職種連携を行い、力を合わせ対応し、蔓延を防ぎ乗り切ることが出来ました。

 ケアハウス職員間は勿論のこと、他部署との連携の大切さを改めて感じ、皆さんに協力頂き、ありがたいと思った感謝の気持ちを忘れないようにしたいと思いました。

 また、4月より新入職員の着任により、ケアハウス全体を見直し、改善を行い、入居者の対応についても介護の専門的な知識や技術のアドバイスにより、介護力アップにつなぐことができ、ご利用者の安心安全な生活を支援することが出来ました。

 そして、日々のレクリエーションについても、毎月の定期行事以外に、随時プリントや壁画作りの工作等の機会を多くし、皆さんも楽しみにされ、積極的に参加してくださっています。

 これからも、メリハリのある生活を送って頂けるよう明るく活気のある和やかな雰囲気作りや、お一人おひとりがその人らしく生活していただくケアハウスでありたいと思います。

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グループホーム 

法人目標「あいうえお介護」について

 28年度の法人目標の「あせらせない、いじめない、うんとやさしく、笑顔で、怒らせない」 は認知症ケアにおいての基本が詰まった目標であり、グループホームの運営理念とともに念頭に置きながら、利用者様が穏やかな生活を送れるよう支援させていただきました。

 認知症の方をケアするにあたって、認知症に対する知識不足で利用者様の本当の思いに気づかずにケアをすることは、不穏を増長し、場合によってはBPSDの悪化にもつながります。私達は専門施設として認知症の方のケアに特化するべく、今後も専門性の向上に継続し取り組む決意をしています。

28年度を振り返って

運営推進会議及び地域に対する取り組みについて

 地域の民生委員の方をはじめ、ご家族様にも多数参加していただきました。ご家族様への研修内容や議事録の送付、積極的な呼びかけ等今後も継続し、研修を通じて情報提供をしていきたいと思います。また、会議においての地域の方々からの貴重なご意見等真摯に受け止め、ケアにも取り入れることもできたのではと思います。

職員の資質向上において

 今年度は、より質の高いサービス提供に役立てるため、各職員の資質向上を目指し、研修に積極的に参加してもらうことができました。知識と技術の両方の専門性を身につけ、研修内容を共有することで、利用者様や家族様に喜んでいただける実践力を身につけることができたのではないかと思います。 今後も定期的に研修に参加することで、職員個々のモチベーションを引き上げるとともに専門職としてのスキルアップを図り、利用者様が笑顔で生活できるグループホームを目指します。

感染症について

 残念ながら年末から年始にかけてグループホーム内で、インフルエンザが発生し、利用者様やご家族様にご心配をかけてしまいました。感染予防としては、第一に持ち込まないということが大切ですが、個々の職員の感染対策や意識においても不十分な部分があり、今回の蔓延につながったと考えられます。今回のことを反省し、新たに感染症委員会において感染症のマニュアルを見直し、感染症を理解し、感染症予防の取り組み、発生時の対応、蔓延を最小限にとどめる方法を職員一人ひとりに周知徹底しました。

口腔ケアについて

 いつまでも食事を美味しく楽しく食べていただけるように、口腔体操の「パタカラ体操」を食事前に必ず行い、噛む力や飲み込む力を維持し、向上できるよう努めました。また、利用者様の義歯の不具合や口腔内のトラブルにおいても、歯科衛生士と連携し歯科医師へ繋ぐなど、口腔ケアに取り組みました。

看取り、医療との連携について

 今年度は、1名の方をグループホームで最期の看取りをさせていただきました。 主治医や訪問看護『いちご』との連携により、看取りの体制は整ってきています。今後も医療との連携がますます必要不可欠となってくると思われます。今年度も喀痰吸引等の研修を受講し資格を取得するなど、医療職との連携を密にして、お一人おひとりに寄り添ったケアを提供できたと思います。また、介護職と医療職の双方の医療連携に必要な知識や技術を職員一人ひとりが習得し、日々のケアはもちろんのことご家族への心のケアを含め、よりよい看取りの支援につなげる意識が高まりました。
※別紙14参照(平成28年度年間行事報告 グループホーム) P.39 )

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管理栄養士・調理師

法人目標 「あいうえお介護」について

 焦って調理や盛り付けを行うと、見た目や味に影響が出ると思います。気持ちに余裕を持ち、たとえ忙しくとも、気持ちが焦っていようとも、優しい気持ちや笑顔で提供することがおいしい食事の提供に繋がることを信じ、日々の食事提供を行いました。

28年度を振り返って

食事提供について

 一日の中でも大きな楽しみとなる食事に満足していただけるよう、またご利用者が食べる楽しみを味わっていただけるような食事を目指し努力しました。毎日の食事に、季節ごとの行事食を取り入れ、見た目にもおいしそうと感じていたただけるように盛り付けにも工夫を凝らしました。ご利用者の食事箋に従い、それぞれの嚥下状態・身体状態に合わせた調理方法や適温適時の配膳を行うことで、真心を込めた食事提供ができたのではないかと思います。また、個別対応も多くなり、多職種と連携し、個人の栄養状態の維持に繋げられるように対応しました。
 毎月の給食会議で各部署から出された意見・要望・苦情などを把握し、厨房会議にて課題を検討し改善に努めました。

 今後も各部署との連携を密に行い、ご利用者の方々に満足していただけるような食事提供を、栄養士・厨房職員一同で努力を図ります。

安全な食事、衛生管理について

  調理従事者として、常に衛生管理に対する正しい知識を持ち、行動することを心掛けました。生命の維持に不可欠な食べ物は口から摂り入れるもの、また食中毒やノロウイルス等も口から侵入するもの、どちらも口から入るものであることを忘れずに、日々の業務に細心の注意を払いました。その結果、食中毒・感染症もなく、安全な食事提供が行えたと思います。

 しかし感染症等はなくとも、異物混入などの報告があり、さらに注意して行動することが求められていると感じています。ヒヤリ・ハットや事故の報告があれば、厨房内で調査・検証し、給食会議にて各部署にフィードバックする体制を作りました。

 災害時の食生活が維持できるように、またよりおいしく、使いやすいものを取り入れるなど、3日分の食料、飲料水、使い捨て容器などの備蓄品について、再度の見直しを行いました。

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ニコニコタクシー(介護輸送サービス)

 利用者様、お一人おひとりに安心してご利用いただけるようご利用者の尊厳を守り、お気持ちに寄り添い、笑顔での挨拶、優しい言葉遣い、敬語の徹底と接遇に気を付け、『あいうえお介護』を念頭に、サービスの提供に努めさせていただきました。 移動サービスの提供のみならず、介護支援専門員、介護職、医療機関、看護師等多職種と連携をとり、安心安全な生活を送って頂けるよう心がけました。

 安全運転に心がけ、今年度も事故の無いサービスの提供が行えました。急なご依頼に対しても柔軟に対応し、喜んでいただけたと思います。これからも地域の足となり、利用者の皆様が地域で安心してお暮し頂けるよう、安全第一を心に刻み、利用者様との信頼関係を築いてまいります。

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訪問看護ステーションいちご

法人目標 「あいうえお介護」について

訪問看護は、利用者様の在宅という療養場所で自分らしい生活を継続できるよう看護ケアに努めております。そのため 訪問看護提供において、利用者様のお気持ちやご意思に寄り添うことは、信頼関係を構築していく上でとても重要になります。
「あいうえお介護」は、身体面や疾患だけに目を向けるだけでなく気持ちと気持ちを通わせ、目線を低く、目と目を合わせ 温もりを感じあわせることにより、利用者様の人生に関わらさせて頂いているということを忘れてはいけないことを再確認することができました。

H28年度を振り返って

 利用者様自身が、安全・安心して生活が送れるように自立支援を中心に看護ケアにあたらせていただき、お一人おひとりの疾病や身体活動にあわせたケア内容を努めさせて頂くことができました。利用者様のお気持ちやご意思を尊重させていただく上で、十分な情報を得ることが必要であり今後も各専門職間の連携・協働のネットワークに繋げていけるよう今後も強めていきたいと思います。グループホームの訪問は、利用者様の健康管理、職員からの相談やケアアドバイス、精神面へのフォローを中心に行っています。今後スタッフのケア技術が向上して、お一人おひとり利用者様の充実した支援を行っていけるよう、専門的な知識や技術と正確な判断が出来きるよう、日々一層の努力が必要であると思います。

事故報告 なし

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奈良市東部地域包括支援センター

法人目標 「あいうえお介護」について

 今年度、事業計画の上で、「あいうえお介護」を下記の様に、包括として考え 意識しながら、相談支援業務を行い 法人目標を遵守出来た様に思います。今後も認知症の方々への支援においても、person centered careの観点から、本人の思いを重視し、地域包括ケアに向けて取り組んでいきたいと思います。

「あ」あせらさない 本人の思い、ペース、生き甲斐に添いながらの支援。
「い」いじめない 本人を少しも否定しない、受け入れる。
「う」うんと優しく 歩んで来られた人生の話を伝えたいと思って頂ける様に、 出会う高齢者一人ひとりに優しく接する。
「え」笑顔で 職員の笑顔がその空間の明るさを変えるので、制度説明 などで難しい話になりがちですが、習慣として笑顔を身 につける。
「お」おこらない 私的感情が入っていては、対人援助職として多くを受け 止めることが出来ず、本人の思い、強み(ストレングス) を生活歴からも勘案し、本人の自尊心を高める支援を継 続していく。

総合相談

 総合相談としては、ご家族様からの電話相談は例年通り多く、今年度は、民生委員の方々も就任3年目以上になり、包括支援センターとの顔の見える関係も出来て、様々なケースを気軽に相談して下さったように思います。

 また、病院のMSWや診療所からの相談もあり、診療所のDrが地域住民に「何か困ったことがあれば包括センターに相談して下さい」と伝えて下さっています。 東部山間は広範囲でもありますが、駐在所、保健センター、行政センター、農協、金融機関との連携も増え、個別事例に関わっていただく事も多くなってきています。年々、包括支援センターの認知度も上がっている様に思われます。

地域とのネットワーク

 地域とのネットワークに関しては、4月の柳生桜祭りに始まり、各地域の清掃活動、都祁夏祭り、敬老会、地域高齢者障害者施設のイベント等に参加させていただき住民の方々と身近に関わることで包括センターの啓発に繋げてきました。また行事の準備段階から参加することでさらに住民の方々に溶け込み繋がりも出来たように思います。

 地域の万年青年クラブ総会に講話を依頼されることも多く「認知症サポーター養成講座」により認知症の理解を促してきました。また、認知症や精神疾患等様々な事例において、駐在所と連携をとることも増えとてもありがたい顔の見える関係が構築できています。

権利擁護業務において

 高齢者虐待防止及び対応について 今年度、虐待通報が7ケースあり(昨年度からの継続も含む)、虐待ありが5ケースであり、1ケースの困難ケースは弁護士と社会福祉士会会長にケース会議に参加してもらいアドバイス頂き、その他の4ケースは施設等に入所となりました。虐待なしのケースでも事業所、警察、民生委員、社協等と連携して経過観察と随時相談に対応してまいりました。各民生委員定例会や介護教室等にて、虐待ネットワークの説明して啓発を行ってきました。今後も、奈良、天理、宇陀警察、駐在所、診療所、保健センター、サービス事業所等とも連携し、早期発見、見守りを徹底したいと考えています。今後も、民生委員の定例会や予防教室にて、虐待ネットワークの説明して啓発を行い、理解していただきやすいようにお伝えすることが大切と思います。

 また通報シート、事実確認票を使用し、マニュアルに基づいた介入を確認しながら支援を適切に行い、居宅に対しても連携し、気になる利用者については早期に訪問等状況確認を行うなどの対応が重要だと思います。来年度は東部エリアに関わる関係者に向けて虐待対応研修を開催して虐待防止ネットワークを構築していきたいと思います。

消費者被害の予防について

 今年度も民生委員定例会及び予防教室にて消費者被害の啓発を行ってきました。また消費者被害の相談がケアマネジャーより2件寄せられ、消費生活センターや駐在所とも連携し対応した。奈良県消費生活審議会に参加し、消費生活センター、弁護士、なら消費ネット等の各関係者と情報交換や連携を行ってきました。

包括的、継続的ケアマネージメントの環境整備

 例年同様、介護支援専門員のネットワーク会議(8月、2月開催)を開催し、事例検討会を行いまた。事例を通じてグループで意見を交わし、様々な考え方、支援の方針の違いなど、実践に役立つ検討会となりました。東部地区は介護支援専門員が包括を含め15名程度なので気心が知れて良い関係性が出来ていると思います。また今年度は、地域密着型サービスとなった各デイサービスの運営推進会議に参加させていただき、総合事業の方向性とも合わせて議論しています。デイサービスの運営のことを考えると、やはり月1回サロン開催も視野に入れ、地域の特性に合わせ、地域ケア推進会議と連動する要素があると考えられます。

 運営推進会議は、地域の代表者が参加される会議でもあり、地域の力を借りながら運営主体とも一緒にサロン等の地域貢献を考えていければと思います。

  医療と介護の連携では、昨年同様 柳生診療所会議(8月、2月の年2回開催)、月ヶ瀬診療所会議(毎月)、塩田医院会議(6月 年1回)もDrの意向に合わせて開催し、医師、CM、訪問看護との詳しい情報交換を重要視してきました。

地域ケア会議について

 今年度は、地域ケア会議を合計16回 開催させて頂きました。

  @ 民生委員から相談依頼のあった個別ケースの会議。東部地区は、隣近所が親 戚関係など何事も知りすぎて、民生委員の参加でさえ、拒否される場合もあ るため、民生委員とご家族との関係が良好で、なおかつ会議をすることで本 人にとって、プラスになると見込まれるケースを選択しました。2回実施 (ご本人、ご家族、民生委員等が参加して個別課題から検討する。)

  A ご本人やご家族にも大きな問題がある場合、両人をはずした場所で、地域の自 治連合会長、民生委員、地域住民が参加し、時には駐在所の助言も頂きながら、 課題解決していく方法。東部地区は、地域住民と包括との連絡調整は、主に 民生委員がして下さり、自治連合会長と詳しく、地域の事を話す機会は少な かったが、会議を重ねる事でより深く地区診断できると考えられます。 (Aの方が困難事例の場合も多く、地域としても困難ケースである)  14回実施
 個別のケース課題から、地域の課題(共通の悩みを持つ人が多く在住)として考えるには、東部地区は地域が広すぎて、かなり多くの個別のケース課題を出さなければ、地域の課題として考えられにくくなります。 そのため、地域と相談の上、地域住民、連合会長、民生委員、駐在所等から直接地域課題も聞くAの会議方法を取り入れさせて頂きました。 反省点としては、民生委員と自治連合会長が参加していただくA地域ケア会議においてはなかなか日程調整がつかず、あまり多く開催が出来ませんでした。 しかし 今年度は弁護士、警察、市社協、薬剤師、医師、医療関係者、保健所等様々な関係機関が参加し他職種が多くの観点から支援を考察出来た面ではとても良かったように感じます。 また、個別の課題から地域の課題に繋げ地域住民が独自に見守りやサロン活動を行っていただける様に一緒に地域のことを考える地域ケア推進会議も地域の方々の意向を組みながら開催していきたいと思います。今後 自治連合会、民生委員のOBの方々にも負担にならない程度に協力をお願いしたいと考えています。

特別養護老人ホーム あじさい園宝

法人目標 「あいうえお介護」を受けて

   開園2年目の今年度は、法人目標である『あいうえお介護』を職員一人ひとりが理解し、自分なりに考え、実践できるように日々取り組んで参りました。まだまだ介護経験の浅い職員も多く、基本理念や運営理念とともにこの法人目標を掲げ、ご利用者様に安心してご自分らしい生活を送っていただけるような施設運営を目指しております。また、今年度は熊本や鳥取で大規模な災害が発生し、防災についても考える機会が多い年でありました。あじさい園宝でも、ご家族様や地域の皆様に支えていただき、防災協定・防災訓練を通じて、地域との連携をより一層深めさせていただきました。

 『あいうえお介護』を紐解いて、今年度の運営を振り返ってみますと、まず「あせらさない」についてです。われわれが最も大切にしなければならないことは、ご利用者様の生活リズムや行動リズムに沿った介護を提供することです。スタッフの人数や配置によって、また業務に追われて職員都合の介護にならないよう、いつもご利用者様ファーストの気持ちを職員全員が持つように心がけております。

「いじめない」については、気付きを大切にするという目標を掲げ、ご利用者様の心と身体の小さな変化に気付くことができるよう、職員全員が周知徹底して参りました。特に皮膚めくれや外傷については、更衣時、入浴時にいつもと違ったことがないかを看護・介護職員が必ず確認し、もし発見した場合は速やかに原因や発生時期を検証いたします。

 そして、事実に基づく報告をご家族様にさせていただき、ご利用者様、ご家族様と信頼関係を築き安心して心安らぐ毎日を送っていただけるよう、努ました。高齢者虐待のニュースを目にすることが多い今日であるからこそ、全職員が高齢者の身体的変化や精神的変化、認知症に対する理解を深め、ご利用者様お一人おひとりに寄り添ったかかわりをさせていただきます。

「うんとやさしく」「えがおで」については、丁寧な声掛けや応対はもちろん、笑顔を添えることで、ご利用者様の笑顔も増え、会話が弾み、施設全体の雰囲気も明るくなります。また、毎日の生活環境を整え、快適な空間作りをすることも非常に大切です。施設内では、共用スペース・居室・浴室・トイレ・洗面所等の清掃を毎日行い、清潔で快適な空間を保てるよう心がけ、また、ご利用者様の整容にも気を配り、気持ちよく笑顔でお過ごしいただけるように努めました。敷地内の庭と菜園では、春には桜を眺め、夏にはキュウリやナスやトマトなどを収穫しました。秋にはサツマイモやぶどう、冬には大根や水菜、ミカンも収穫し、食卓には四季折々の味覚が並び、ここでもたくさんのご利用者様の笑顔に出会うことができました。これからも、職員とご利用者様が笑顔のキャッチボールができるような施設を創っていきたいと願っております。

「おこらない」については、外部講師の先生による接遇研修を通じて、職員ひとりひとりが基本に戻って理解を深めました。そのなかで、自分では丁寧な言葉遣いや態度で接しているつもりでも、相手には伝わっていなかったり、怒っているように捉えられているケースも見受けられました。特にご利用者様は人生の先輩でありますので、私たちは尊敬と尊厳の気持ちを忘れてはなりません。親しき仲にも礼儀ありと、ご利用者様への言葉遣いは丁寧且つ敬語で接するようにと考えております。いつ、どのような状況で、誰が耳にしても不快な気持ちにならないような接遇をこれからも職員一同追及して行くことが大切と思います。 『あいうえお介護』には、介護従事者に必要な心得が凝縮されており、業務に追われて自分を見失いそうになった時は、常にこの気持ちを思い出し、ご利用者様に最高の介護サービスが提供できる職員であることが大切と思います。

 行事の運営については、開園当初より、ご利用者様に本物の芸術に触れることや、今まで培ってこられた多彩な趣味を皆で共有し、より楽しみが増えるようにという考えのもと、様々な教室を開催しております。音楽療法・絵画教室・書道教室・体操教室は、開催2年目を迎え、ご利用者様がそれぞれお好きな行事に積極的に参加して下さるようになり、作品により一層気持ちを込めて取り組まれています。スタッフからもお声掛けをさせていただくこともありますが、いろいろな選択肢からご利用者様に自己決定していただく機会が増えることは非常に大切であると考えています。作品展示にもより一層工夫をし、面会に来られたご家族様に日頃のご利用者様の様子が伝わるよう、作品を通してご利用者様とご家族様をつなぐことができるよう心がけました。また昨年度は、日本民謡の出前、おはなしの会、ハンドベル、クラシックコンサート、日本舞踊、フラダンスが新たに加わり、さらに園内行事が活気に満ち溢れました。

 事故防止対策といたしましては、昨年度に引き続き転倒事故の防止を最優先課題としました。自力で歩行されている利用者様の中にも下肢筋力の低下が進んでおられる方には、特に立ち上がりの際の見守りや声掛けは重要なので、特に配慮しました。入居されてから約2年経過し、外出や歩行の機会が減ることで、経年的な筋力の低下を認めるご利用者はおられますが、散歩や体操教室などのリハビリテーションで、筋力の低下を防ぎ、事故防止につながるようにしました。また、骨折などで入院された利用者様の退院後は特に下肢筋力の低下が著しく進行している場合が多く、園内の生活に戻られて体力が回復された後の自発的な歩行に対する見守りや介助へのアプローチ方法は、職員間で知識や情報を交換し、他職種が連携して検討する必要性を感じます。できる限りADLを維持し、事故も減らせる介護を実践して参りました。感染症防止対策といたしましては、今年度インフルエンザ感染の報告を受け、看護師を中心に利用者様の健康管理をしっかり行うとともに、感染源を持ち込まないことが重要だと思いました。

 また、職員も日頃の体調管理に注意を払うよう徹底し、感染経路の特定も速やかに行いました。今後も感染症防止対策委員を中心に、速やかに感染拡大防止に対する対策を取ることができる体制作りが急務と感じました。

 苦情対応については、今年度、ご利用者様やご家族様から職員の接遇や勤務態度、身だしなみに関するご意見をいただきました。職員の身だしなみについては、喫煙者の衣服や髪の匂い、香水の匂いはご利用者様に不快な印象を与えることも多く、職員同士が互いに声を掛け合って、清潔感を大切にした節度ある身だしなみを心がけて参りました。挨拶と身だしなみという社会人としての基本が接遇や勤務態度に現れますので、大きな声ではきはきと挨拶や会話をし、てきぱきと行動できるようにしていけるよう努めました。

 職員個々がモチベーションを高め、総合的なのスキル向上を目指して、皆で協力して取り組むことができました。
※別紙15参照(平成28年度年間行事報告 あじさい園宝) P.40
※別紙16参照(特別養護老人ホームあじさい園宝 定員状況) P.41
※別紙17参照(平成28年度 特養(3・8・5・7丁目)事故状況報告書) P.43
※別紙18参照(平成28年度 あじさい園宝 苦情相談受付) P.45

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