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社会福祉法人 晃宝会(令和5年度)

  令和5年度法人目標「和」は大きなテーマでありましたが、法人としては常に 意識をして取り組めたのではないかと思います。
 「和」は人や物との関わり、人とは、1人称(自分自身)、2人称(目の前の人)、3人称(第三者)と考えられ、支援・介護が必要、あるいは障がいのある方々への福祉サービスにおいては、日常生活の中での一瞬一瞬が和の積み重ねとなります。
 新型コロナ感染症をはじめ様々な事情により時代と共に、人々や物との距離、価値観、感覚、常識が急速に変化するため、その都度立ち止まり、ご本人、ご家族、多職種での相談、優先順位や考えを整理する場面が増えました。どう学び、どう考え、いかに行動するかが問われ、進むためには知識やセンスが今まで以上に必要であることを実感しました。
私達一人ひとりが自身のインプットをゆたかにするための学びも多く求められました。参考になることを検索したり、リアルやオンラインの研修会に参加したり、話し合いを行なったりしますが、さらに重要と思われたことは、自分の考えを言葉(発表等)や文章(計画書、稟議書、報告書、復命書等)にして表現し、他者に伝えること、つまりアウトプットです。
 これらの繰り返しにより、知識や知性を獲得、想像力が養われ、成長し、ご利用者お一人おひとりへの日々のきめ細かな個別サービスに繋がったと思われます。 また、楽しさ、喜び、苦しさ、いかり、とゆたかな感情が人間性を育み、また、他者と時間・空間を共有することで連帯感を育みました。このような日常の経験が目には見えない大切な「和」という空気をかもしだしていたと感じます。
 福祉現場においては、おもに身体が直接触れることで人や物と情報交換を行う場面が多くあります。手足だけでなく全身で受け止めたり、5感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)で刺激を感じたり、ご利用者との関わりでは手をにぎるなど、さまざまな体感を通して、知識や知性を獲得して介護の担い手として成長します。さらに言えば、心身の健康を保つための人間の原動力となるのも「和」です。
元旦には能登半島地震がおこり、福祉避難所や集落の孤立、インフラ復旧の遅延など、地方の課題も多くあり、いつ、どこで、おこるかわからない自然災害等への備えの重要性も私たちは大いに共有しました。
このように私達は、人々や物とのご縁を求め、感性豊かに過ごしたいと望む一方、肉体にも物体には限界があることも現実です。これらの経験を次年度へのステップにつなげられるよう引き続き努めてまいりたいと思います
  ※別紙1参照(令和5年度 主な環境改善内容) P.27

理事長 松村 圭祐

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